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値要求と空文字の許可
「値要求」プロパティではフィールドに対して値の入力が必須なのかどうかを指定します。「はい」を設定すると必ずデータを入力しなければなりません。また「空文字の許可」プロパティでは「長さが0の文字列」を入力可能にするかどうかを設定します。
「値要求」が「いいえ」の時は「Null」を格納することが出来ますが、「はい」の時は「Null」は格納できません。またテキスト型の場合、「値要求」プロパティ及び「空文字の許可」プロパティの両方に「はい」を選択した場合、何も入力を行わなかった場合には「長さ0の文字列」が格納されます。「値要求」が「いいえ」で「空文字の許可」が「はい」の場合だけ「Null」と「長さ0の文字列」の両方が格納可能です。
値要求 | 空文字の許可 | 入力可能なデータ |
---|---|---|
いいえ | いいえ | Null |
いいえ | はい | Nullと長さ0の文字列 |
はい | いいえ | -- |
はい | はい | 長さ0の文字列 |
※「Null」は本当に何も値が無い状態を表し「長さ0の文字列とは「""」のことです。
※「空文字の許可」プロパティはテキスト型、メモ型、ハイパーリンク型だけに存在します。
では実際に試してみます。テキスト型のフィールドが1つあるテーブルを作成します。
「値要求」プロパティはデフォルトで「いいえ」になっています。値を「はい」に変更します。また「空文字の許可」はデフォルトで「はい」になっていますので「いいえ」に変更します。
それではデータシートビューに切り替えてみます。いったん値を入力して行を作成した後で、値を消して保存しようとしてみます。
すると次のようなエラーメッセージが表示されます。
このように必ず値を入力させたいフィールドに対して「値要求」プロパティと「空文字の許可」プロパティを組み合わせることで制限を行うことが可能です。
( Written by Tatsuo Ikura )