下から数えて指定の位置の値を求める(SMALL)
指定したデータの中で下から数えて指定した位置にある値を求めます。対象となる値は数値のみで数値以外の値が含まれていても対象とはなりません。
=SMALL(セル範囲, 順位)
引数に指定したセル範囲の中で、下から数えて指定した順位の値を計算します。
例えば次のような記述となります。
=SMALL(A1:A4, 2)
この例の場合、セルA1からセルA4までの数値が含まれるセルの中で、2番目に小さい値を取得します。
では実際に試して見ます。
1.元となるExcelを用意する
下記のようなExcelシートを用意します。
テストの得点表です。得点以外にも文字列などが含まれていますが、得点の中で下から数えて1位から3位の値を求めます。(上位の値については『上から数えて指定の位置の値を求める(LARGE)』を参照して下さい)。
2.結果を表示するセルを選択
まず1位を表示してみます。結果を表示するセルを選択します。
結果を表示するセルは「F8」です。
3.関数の設定
挿入する関数を選択します。メニューの「挿入」から「関数」を選択します。
「関数の検索」で「small」を入力し、「関数名」で「SMALL」が選択されていることを確認してから「OK」ボタンをクリックします。
「範囲」に対象となるセル範囲を入力します。
「順位」に下から数えて何番目の値を求めたいかの順位を入力します。
最後に「OKボタンをクリックして下さい。
4.結果の表示
指定したセル範囲の中で、指定した順位の値を表示します。
また、セルに直接次のように入力しても結構です。
=SMALL(C3:C11,1)
次に2位と3位の値を求めてみます。まず2位を求めるためにセルF9に次の式を入力します。
=SMALL(C3:C11,2)
順位を2位に変えただけのものです。次に3位を求めるためにセルF10に次の式を入力します。
=SMALL(C3:C11,3)
下から数えて1位から3位まで表示されました。
( Written by Tatsuo Ikura )