中央値を求める(MEDIAN)

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いくつかのデータの中で中央の値を求めます。これはデータを昇順などで並び替えた場合に、真ん中にある値を求めるものです。平均を取る場合と比較して、極端なデータがあった場合でも比較的正しい値を求めることが出来ます。

=MEDIAN(セル範囲1, セル範囲2, ...)

引数に指定したセル範囲の中で、中央の値を計算します。データの数が偶数の場合には真ん中にある2つの値の中間の値を求めます。。

例えば次のような記述となります。

=MEDIAN(A1:A4)

この例の場合、セルA1からセルA4までのセルの中で、データを昇順または降順に並び替えた場合に中央にあるある値を計算します。

では実際に試して見ます。

1.元となるExcelを用意する

下記のようなExcelシートを用意します。

MEDIAN関数のテスト

店舗の月間利用回数を会員別の記述した表となります。月に何回程度利用されるのが多いのかを調べてみます。平均値にはAVERAGE関数を使って計算した値が入っていますが、頻繁に利用する人の影響で実際よりも多くなっています。

2.結果を表示するセルを選択

中央値の結果を表示するセルを選択します。

MEDIAN関数のテスト

結果を表示するセルは「C13」です。

3.関数の設定

挿入する関数を選択します。メニューの「挿入」から「関数」を選択します。

MEDIAN関数のテスト

「関数の検索」で「median」を入力し、「関数名」で「MEDIAN」が選択されていることを確認してから「OK」ボタンをクリックします。

MEDIAN関数のテスト

「数値1」に中央値を求める対象となるセル範囲を入力します。

MEDIAN関数のテスト

最後に「OKボタンをクリックして下さい。

4.結果の表示

指定したセル範囲の中で、昇順に並び替えた場合に中央にある値を表示します。

MEDIAN関数のテスト

中央値は6となります。月に6回程度利用されるのが多いと考える事が出来ます。

また、セルに直接次のように入力しても結構です。

=MEDIAN(C3:C10)

参考までにデータを昇順で並べ替えた場合にどうなるかを見ておきます。

MEDIAN関数のテスト

並べ替えると真ん中にある値は「5」と「7」と言う事が分かります。この2つの値の平均値が中央値となります。

( Written by Tatsuo Ikura )