フォント名とサイズの設定

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まずはセルに表示されている値のフォントを変更してみます。変更するにはFontオブジェクトの「Name」プロパティにフォント名を文字列として設定します。

Dim font1 As Font

Set font1 = Range("A1").Font
font1.Name = "MS Pゴシック"

Fontオブジェクトを別途取り出さずに、次のようにまとめて記述しても構いません。

Range("A1").Font.Name = "MS Pゴシック"

設定可能なフォントはExcelの「セルの書式設定」で選択可能なフォント名が指定可能です。

次にフォントのサイズを変更してみます。変更するにはFontオブジェクトの「Size」プロパティにフォントサイズを数値で設定します。

Dim font1 As Font

Set font1 = Range("A1").Font
font1.Size = 15

Fontオブジェクトを別途取り出さずに、次のようにまとめて記述しても構いません。

Range("A1").Font.Size = 15

標準のフォント名とフォントサイズ

Excelで特にフォントを指定しない場合にデフォルトで使われるフォント名とフォントサイズを取得及び設定することが出来ます。どちらもApplicationオブジェクトのプロパティとして用意されています。(デフォルトのフォントはシートやブック単位ではなく、Excel全体で同じ値を参照しています)。標準フォントは「StandardFont」プロパティで標準フォントサイズは「StandardFontSize」プロパティで取得や設定が可能です。

Application.StandardFont = "MS Pゴシック"
Application.StandardFontSize = 12

注意点として、標準フォントや標準フォントサイズは変更が可能ですが、変更後Excelを再移動するまでは変更が反映されませんので注意して下さい。

サンプルプログラム

では簡単なサンプルで試してみましょう。

testcellfont1.bas

Sub テスト()
    
    Range("A2").Value = "MS P明朝"
    Range("A2").Font.name = "MS P明朝"
    Range("A2").Font.Size = 15
  
    Range("A4").Value = Application.StandardFont
    Range("A5").Value = Application.StandardFontSize
End Sub

上記マクロを実行すると次のようになります。

フォント名とサイズの指定

( Written by Tatsuo Ikura )