- Home ›
- Excel VBA入門 ›
- オブジェクト ›
- HERE
プロパティとメソッド
オブジェクトにはセルやワークシートがありますが、各オブジェクトにはプロパティとメソッドを使って操作を行います。
オブジェクトが持っている各種情報を取得するにはオブジェクトのプロパティを使います。例えばセルのオブジェクトを例にすればセルに現在入力されている値や背景色など対象のセルの状態を表す各種情報を保持しているのがプロパティです。
プロパティは次のような構文となります。
オブジェクト.プロパティ名
どのようなプロパティが用意されているかはオブジェクトにもよりますが、例えばオブジェクトに含まれている値を表すプロパティは「Value」となります。例としてセル("A1")に含まれている値は下記のようにして変更する事が出来ます。
Dim testrange As Range Set testrange = Range("A1") testrange.Value = 10
上記の場合は、セル("A1")を表すRangeオブジェクトを取り出し、そのオブジェクトの「Value」というプロパティに10という値を設定しています。「Value」プロパティはオブジェクトに格納されている値を管理しているプロパティですので、結果としてセル("A1")に10という値が表示されます。
メソッド
次はメソッドです。メソッドはオブジェクトに対する動作を指定します。例えばセルを削除するとか、セルを選択するとか、などです。
メソッドは次のような構文となります。
オブジェクト.メソッド名
どのようなメソッドが用意されているかはオブジェクトにもよりますが、セルを削除するメソッドとして「Delete」が用意されており、例としてセルA:1を削除する場合には次のように記述します。
Dim testrange As Range Set testrange = Range("A1") testrange.Delete
またメソッドによっては引数を取るものがあります。引数を記述する場合は次のような構文となります。
オブジェクト.メソッド名 引数名1:=引数1, 引数名2:=引数2, ...
オブジェクト毎のプロパティやメソッドの種類や使い方は、それおぞれのオブジェクトの解説のところで詳しく見ていきます。
( Written by Tatsuo Ikura )