文字色と背景色の設定
コマンドボタンの文字色と背景色を設定します。
文字色の設定には「ForeColor」プロパティを使います。
object.ForeColor = Long
オブジェクトの前景色を設定します。 引数: object 対象となるオブジェクトを指定します。 Long オブジェクトの前景色を表す値または定数を指定します。
色を指定するためのLong型の値には数値の変わりにRGB関数を使って色を指定できます。(RGB関数については『RGB関数』を参照して下さい。
実際の使い方としては次のようになります。
sampleForm.actButton.ForeColor = RGB(255, 0, 0)
次は背景色の設定です。背景色の設定には「BackColor」プロパティを使います。
object.BackColor = Long
オブジェクトの背景色を設定します。 引数: object 対象となるオブジェクトを指定します。 Long オブジェクトの背景色を表す値または定数を指定します。
基本的に使い方は前景色の場合と同じです。ただ背景色の場合は背景が非透明になっている必要があります。デフォルトで非透明になっているので特に設定は必要ありませんが明示的に指定する場合には「BackStyle」プロパティを設定します。
object.BackStyle = fmBackStyle
オブジェクトの背景のスタイルを設定します。 引数: object 対象となるオブジェクトを指定します。 fmBackStyle コントロールの背景スタイルを指定します。
指定できる値は次のどちらかです。
定数 | 値 | 背景スタイル |
---|---|---|
fmBackStyleTransparent | 0 | 背景を透明にします |
fmBackStyleOpaque | 1 | 背景を不透明にします |
使い方としては次のようになります。
sampleForm.actButton.BackColor = RGB(255, 0, 0) sampleForm.actButton.BackStyle = fmBackStyleOpaque
サンプルプログラム
では簡単なサンプルで試してみましょう。
Sub テスト() Load sampleForm sampleForm.actButton.ForeColor = RGB(255, 0, 0) sampleForm.actButton.BackColor = RGB(255, 255, 0) sampleForm.Show End Sub
上記マクロを実行すると次のように表示されます。
このように文字の色と背景色を設定できます。
プロパティウィンドウで値を指定する
「ForeColor」プロパティと「BackColor」プロパティに関する設定はプロパティウィンドウで指定が出来ますので、値が決まっている場合は設計の時点で設定をしておくことも可能です。では例として文字色の設定を行います。プロパティウィンドウの「ForeColor」の箇所の右側にある下矢印をクリックします。
カラーパレットが表示されますので設定したい色を選択します。
( Written by Tatsuo Ikura )