フォーカスの取得不可と編集不可の設定
テキストボックスがフォーカスを取得できないようにしたり編集を出来ないように設定します。
フォーカスを取得できないように設定するには「Enabled」プロパティを使います。
object.Enabled = Boolean
コントロールがフォーカスを取得できるかどうか、およびユーザーの操作で 発生したイベントに応答するかどうかを設定します。 引数: object 設定するオブジェクトを指定します。 Boolean ユーザーの操作で発生したイベントに応答するかどうかを指定します。
「True」を設定するとフォーカスを取得でき、ユーザーの操作で発生したイベントに応答できます。デフォルトの値は「True」です。「False」を設定するとマウス操作やキー操作でコントロールを操作することはできません。ただし、コードを通じて操作することは可能です。
Enabled プロパティに「False」を設定したコントロールは淡色表示されます。
次にテキストボックスを編集出来ないように設定するには「Locked」プロパティを使います。
object.Locked = Boolean
コントロールを編集可能にするかどうかを設定します。 引数: object 設定するオブジェクトを指定します。 Boolean 省略可能です。コントロールを編集可能にするかどうかを指定 します。
「True」を設定すると編集が行えなくなります。「False」を設定すると編集が行えます。デフォルトの値は「False」です。
実際の使い方としては次のようになります。
sampleForm.nameText.Enabled = True sampleForm.nameText.Locked = False
サンプルプログラム
では簡単なサンプルで試してみましょう。
Sub テスト() Load sampleForm sampleForm.nameText.Text = "サンプル" sampleForm.nameText.Enabled = False sampleForm.nameText.Locked = True sampleForm.Show End Sub
上記マクロを実行すると次のように表示されます。
文字が淡色表示され、フォーカスを与えることも入力されているテキストを選択することも出来なくなっています。
プロパティウィンドウで値を指定する
「Enabled」プロパティ及び「Locked」プロパティについてはプロパティウィンドウで指定が出来ますので、値が決まっている場合は設計の時点で設定をしておくことも可能です。例として「Enabled」プロパティについて見てみます。プロパティウィンドウの「Enabled」の箇所の右側にある下矢印をクリックして値を選択して下さい。
( Written by Tatsuo Ikura )