論理積(AND)
論理積は複数の条件が全てTRUEかどうかを判別するのに使います。
=AND(論理式1, 論理式2, 論理式3, ...)
ANDは引数に指定した論理式が全てTRUEだった場合にTRUEを返します。論理式の中のどれか1つでもFALSEであった場合にはFALSEを返します。
複数の条件式が全てTRUEかどうかを判別するのに利用されます。では実際の例で試してみましょう。
1.元となるExcelを用意する
下記のようなExcelシートを用意します。
算数、国語、社会の3教科の点数が記載されています。それぞれの合格点は75点とし、3つの教科が全て合格点だった人を総合判定で合格としてみます。
2.条件処理の結果を表示するセルを選択
判定を表示するセルを選択します。
結果を表示するセルは「E3」です。
3.関数の設定
挿入する関数を選択します。メニューの「挿入」から「関数」を選択します。
「関数の検索」で「and」を入力し、「関数名」で「AND」が選択されていることを確認してから「OK」ボタンをクリックします。
まず「論理式1」に最初の条件式を記述します。最初は算数の得点が75点以上かどうかなので「B3>75」と入力します。
同じように「論理式2」には「C3>75」を「論理式3」には「D3>75」を入力します。論理式の入力欄は自動的に追加されていきますので、必要な数だけ利用して下さい。
入力したら「OK」ボタンをクリックします。
4.結果の表示
3つの論理式が全てTRUEかどうかを判別し、3つともTRUEならば結果としてTRUEを、どれか1つでもFALSEの場合は結果としてFALSEを表示します。
また他のセルにも同様に適用してみると下記のような結果となります。(1つのセルに含まれる関数や計算式を他のセルに適用する方法は『セルに含まれる計算式を他のセルにコピーする』を参照して下さい)。
今回の例では3教科とも合格点なのは加藤だけです。
IF関数と組み合わせて使う
AND関数はTRUEかFALSEを結果として返しますので、その結果をIF関数の中で利用し、表示結果を加工することが出来ます。
=IF(AND関数, TRUEの場合の処理, FALSEの場合の処理)
AND関数の結果がTRUEかFALSEかで処理を分岐します。では先ほどのサンプルでAND関数がTRUEを返す場合は「合格」、FALSEを返す場合は「不合格」と表示するように変更してみましょう。
セルE3に含まれる条件式を次のように書き換えます。
=IF(AND(B3>75,C3>75,D3>75),"合格","不合格")
セルE3に結果として「不合格」と表示されます。
同じように他のセルも書き換えてみます。
このようにAND関数は結果としてTRUEかFALSEかの論理値を返しますので、IF関数と組み合わせて使う機会が多いと思います。
( Written by Tatsuo Ikura )
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